ゆっきゅん ライナーノーツ

君島くんと出会ったのは去年の夏の終わりで、1月ごろにはもう曲を作ってほしい、なんなら一緒に歌いたいということを伝えていたと思います。一緒にやるなら、ゆっきゅんとじゃないとやらないことだけをやってほしかったし、君島くんとじゃなきゃできない歌を歌いたいと決めていました。デモをもらった夜に『プライベート・スーパースター』というタイトルや「僕の前では頑張らないでくれ」というフレーズはもう聞こえていました。今まで歌ってきた音楽の中で一番規模が大きいように思えて、小さな狭い部屋からセカイへと光の突風が突き抜けてゆくようだった。どうしても完璧なJ-POPの歌詞にしたかった。いつも歌っている人物(労働者ね)よりも少し若く、少年のような人をイメージしました。喜びももう寂しくないんだよという歌詞が書けたとき、この主人公は喜びすら寂しかったのだと知り、今すぐ抱きしめにいこうって思いました。タカノ綾さんの作品集をずっと見ていました。

君島大空 コメント

私にできることは自分の居る場所からどこまでも叫ぶこと、今まではただそれだけが私を世界に繋いでいた。ゆっきゅんは私のそれを、彼の明るみに引き上げてくれた。
"機嫌悪いのに踊ろうよ!"
機嫌が悪くても雨の中で手を取り合って踊りたかったこと、あなたの後ろの夕暮れの濃度が上がっていく速度の美しさをどうにかして君に教えたかったこと、知らない言葉で知らない私が知らない場所で泣いていたこと、友達とならば裸で爆笑できること、子供のように今を永遠と信じたいこと、に気付いた。
彼に書かされた歌、あなたの歌。
私ひとりでこんな歌は書けなかった。
私たちの歌。
友達とだから作れた歌。
この世に燃やされながら僕らは紛れもなく青春の中にいる。